北野小学校の児童 吉田用水跡を歩いて現地学習
北野小学校の児童約70人が6月25日(水)、清田区の歴史遺産である吉田用水路跡(清田区北野3条3丁目)を見て歩く現地学習を行いました。

吉田用水跡を歩く北野小の児童たち=北野3条3丁目
あしりべつ郷土館運営企画委員の了寛紀明さん(郷土史研究家)と川島亨さん(「ひろまある清田」代表)の2人が現地を案内しながら解説しました。

厚別川堤防上から吉田用水記念碑を見る
吉田用水路は明治25年(1892年)頃に造成された清田区地域最初の大型農業用水路。今の北海道コカ・コーラ裏手の厚別(あしりべつ)川から取水し、北野を通り、大谷地、函館本線方面まで水田の水を供給しました。

記念碑を見て触ってみる児童たち
長さは5㎞に及びましたが、昭和40年代に付近の住宅化が進み、水田が消滅して吉田用水は役目を終えました。ほとんどが埋め立てられましたが、北野3条3丁目の500m区間だけは帯状の緑地帯として奇跡的に痕跡が残りました。
児童たちはまず、コカ・コーラ裏手に建つ「吉田用水記念碑」を見学。ここは吉田用水路の取水口があった付近です。吉田用水という名は、用水路造成の中心になった人物が吉田善太郎という人だったことから、そう呼ばれるようになったという話を、児童たちは興味深そうに聞きました。

わぁ、これが吉田用水跡なの
そこから歩いて北野通を渡り、吉田用水跡まで行きました。吉田用水跡に来たのは初めてという児童が多かったですが、みんな興味深そうに長さ500mの吉田用水跡を歩きました。

やや幅の広い区間もあります
この時期は夏草が生い茂るのですが、事前に北野小からの申し出で清田区土木部が夏草を刈り取ってくれていました。児童たちは歩きやすかったようで、印象深い郷土史学習ができました。
北野小では、ここ数年、4年生児童が地元の歴史遺産である吉田用水跡の現地探訪授業を、あしりべつ郷土館の協力で実施しています。