「学田地(厚別演習場)」の境界を示す不思議な風景と径

◎「学田地」の境界を示す直線道路の風景
 明治18年頃 清田にあった「学田地」と「厚別演習場」の中で、学田地(厚別演習場)の敷地の図面を紹介しました。ご理解を頂けたと思います。
 ここでは、敷地の境界に関して、少し変わった状況の場所を取り上げます。

 左の写真は、平岡南小学校の裏側から、北西側に向かって撮影をしたものです。
 直線の道路となっており、平岡南小学校の裏側と道路を含めて学田地であった境界です。
 この道路から真直ぐ進んだ先には、厚別中央通と北野通りに突き当たり、イオンモール札幌平岡店周辺に行き着きます。

 厚別中央通りの東側からイオンの方向を写したものです。手前が厚別中央通りです。
 すると、正面に学田地の境界道路と右側に1軒の建物に遭遇します。
 厚別中央通り学田地(厚別演習場)の境界道路北野通とに挟まれた状態の建物です。

 上記右側の建物を、確認のするため図面に記してみます。左図をご覧ください。
 図面の平岡中学校の右上の●赤丸の建物です。
 学田地(厚別演習場)の境界道路は、そこから北野通りに突き当たりますが、明確ではありません。
 ですから、図面には赤の点線で図示しました。
 赤の点線の中の緑の■■道路に注目ください。
 その先には、再び元の学田地(厚別演習場)の境界道路が延長上に所在しています。
 それでは、本来あった道路については、どの様な状態にあるのかを探ってみました。

 赤の点線の中の緑の■■道路の状況は、下の写真のようになっています。
[wc_row]

[wc_column size=”one-half” position=”first”]

[/wc_column]

[wc_column size=”one-half” position=”last”]

[/wc_column]

[/wc_row]
 上の左写真の手前は北野通り・中央が境界の通りですが、通行禁止の道路となっています。
 上の右写真の様に、緑の鉄柵と金網によって道路を囲み、侵入が出来ないようになっています。
通行禁止道路を延長した道が、きっちりと直線になっていることが確認する事が出来ます。
 この学田地(厚別演習場)の境界道路を利用する事が起きた場合に備えて、道路を確保しています。
 通行禁止の学田地(厚別演習場)の境界道路を通り越すと、左下の写真のように、再び直線の道路となっております。

注:「北野通」については、現在イオンモール札幌平岡店の南側を通る道路に銘々されていますが、昭和50年以前は、イオンモール札幌平岡店の北側を通る道路の名称でした。
 北側を通る道路は、真駒内御料線の中央バス平岡営業所の北側から東側へ延びてイオンモール札幌平岡店の北側を通り厚別中央通を突き抜ける道路でした。
本来の「北野通」は、山鼻屯田給与地の境界の下部を示す重要な直線道路だったのです。
 土木現業所は、どの様な考えからか分かりませんが、広く造成した北野地域からの道路を、「北野通」としました。
 それであるならば、従来の「北野通」に「平岡屯田通」とでも名称を付けていただけたならばと切望する次第です。(私見ですみません。)

記:きよた あゆみ

<本編>明治18年頃 清田にあった「学田地」と「厚別演習場」

<外伝>「学田地(厚別演習場)」であった「真言宗 至勢山 観霊院」

<外伝>「学田地(厚別演習場)」の境界を示す不思議な風景と径

<外伝>「厚別演習場」の境界を示す径  その2

<外伝>厚別演習場(平岡)の弾薬庫のこと