あしりべつ郷土館は3月22日(金)、館内で参加型歌声サロン「郷土の歴史と懐かしの歌」を開催しました。

昔の道具類に囲まれて懐かしの歌を歌う=あしりべつ郷土館

 初めての取り組みで、年配者を中心におよそ20人が集まりました。厚別区や白石区から参加した人もいました。

懐かしい生活道具を見学

 はじめに、館内を自由に見学し、参加者は昔の生活道具や農機具などを見て、「懐かしいね」「これ、うちら使っていたわね」などと話していました。

 また、郷土史家の了寛紀明さんから、昔の清田の地名「あしりべつ」について書いた資料が配布され、地域の歴史もちょっと学びました。

ソプラノの木村さん

 そして、お楽しみの歌の会。清田区を拠点に活動する歌声ボランティア「ふれあいサポート」の園部真人さんらの司会進行とリードで、まず「どこかで春が」「春が来た」「花」など春の童謡唱歌をみんなで歌いました。ふれあいサポートの声楽家木村範子さん(元北野小学校校長)は「この道」など数曲を美しいソプラノで披露してくれました。

歌にまつわるクイズを出題する郷土館運営企画委員の田山さん(左)とふれあいサポートの園部さん

 また「好きですサッポロ」時計台の鐘「マリモの唄」など懐かしい北海道の歌をみんなで歌い、あしりべつ郷土館がかつての歌声喫茶のような雰囲気になりました。

ふれあいサポートの4人

 昔の道具類などが展示された昭和の香りいっぱいの館内で歌う懐かしの歌。みなさん楽しそうでした。

 コロムビアローズの「東京のバスガール」や島倉千代子さんの「東京だョおっ母さん」、舟木一夫さんの「高校三年生」などの昭和歌謡も次々と飛び出しました。あの頃がよみがえりますね。歌にまつわるエピソードも紹介されました。

 そして、園部真人さんが、50年前に作られた伝説の名曲「時計台のある街」を歌いました。この曲は、当時、札幌の高校生だったシンガーソングライター浅沼修さんが作詞作曲した曲で、北海道のユースホステルで歌われ、ダークダックスや芹洋子さんらが歌い継いだ北国のロマンあふれる名曲です。

 園部さんは、この歌を歌い継ぐ取り組みをしています。

「ロマンの町」を歌う園部さん

 最後に、会場のリクエストに応え園部さんが昨年リリースした自身のオリジナル曲「ロマンの町」を歌い、お開きとなりました。この歌も、なかなか聞かせる曲です。こちらから聴くことができます。

 あしりべつ郷土館では令和6年度、「ふれあいサポート」の皆さんとともに、偶数月(4月、6月、8月、10月、12月、2月)の第2木曜日10時~11時30分、館内で「郷土の歴史と懐かしの歌」を開催します。毎回、趣向を少し変えて開催する予定です。