北野小学校の4年生児童約65人が10月30日(月)、明治25年(1892年)に造成された農業用水路「吉田用水」の記念碑と用水跡を見学しました。

吉田用水記念碑を見学=コカ・コーラ裏
吉田用水は、今の北海道コカ・コーラボトリング工場(札幌市清田区清田1条1丁目)裏の厚別川(あしりべつ川)から取水し、北野地区を通って大谷地方面へ田んぼの水を供給した全長5㎞の素掘りの用水路。
昔、この辺り一帯を水田地帯にした最初の用水路でした。中心になった人物の一人が吉田善太郎という人だったことから、吉田用水と言われています。

吉田用水跡で現地学習
吉田用水は、昭和40年代に宅地化の進展で水田がなくなったことから役目を終え、大半が埋め立てられてしまいましたが、北野3条3丁目の500m区間だけは、帯状の緑地帯として残り、現在に至っています。
北野小児童は、吉田用水記念碑前まで歩いてきました。ここで、吉田用水記念碑の説明を、あしりべつ郷土館スタッフから聴きました。

吉田用水跡を歩く
その後、北野通まで厚別川左岸道路を歩き、北野中学校前から吉田用水跡に入り、実際に用水跡を歩き、郷土館スタッフから用水路の歴史を聴きました。
児童たちは、熱心に郷土館スタッフの話をメモしたり、また、「どうして用水路はなくなったのですか」「昔、この辺りに水田はどのくらいあったのですか」など盛んに質問したりしていました。学校に戻り、この日、学んだことをまとめるそうです。