あしりべつ郷土館運営委員会は7月1日(水)の再オープンに合わせ、新たに管理と企画2部門からなる事務局を創設しました。企画部門は、清田の歴史の発掘と発信および歴史講座等の事業開催などを企画、実施します。

あしりべつ郷土館の展示

 あしりべつ郷土館は、昭和58年(1983年)、今の清田小学校学校田の所にあった旧清田出張所の建物を活用して開館。その後、建物の老朽化に伴い、平成14年(2002年)に現在の清田区民センターに移転し、今日に至っています。

 展示物の多くは、開館当時、区民有志から寄贈されたもので、今では手に入らない貴重なものです。

郷土館内に講座等に利用できるレクチャースペースを確保しました

 管理運営は、清田区の5つの町内会連合会の会長、副会長らでつくる運営委員会が行っています。しかし、年1回の郷土館まつりのほかは、常設の展示を見てもらう程度で、運営は近年ややマンネリ気味でした。

 そこで、郷土館運営委員会の中に新たに、事業の企画と実施を担う企画部門をつくりました。

 企画部門は、林進一氏(企画グループ長、北野町連副会長)、市原照之氏(平岡町連副会長)、了寛紀明氏(郷土史研究家、元清田小学校長)、田山修三氏(道教育大特任教授、元有明小学校長)、園部真人氏(映像専門家、元小学校長)、水野重男氏(清田区ITボランティア)、川島亨氏(地域メディア「ひろまある清田」代表)の7人でスタートしました。

 当面、歴史講座や出前講座等で使う清田の歴史DVDを制作するほか、清田の歴史を解説した大型の歴史パネルを制作することにしています。

 パネルは、今年度、「清田の札幌越新道」「アシシヘツ大瀑布」札幌郡アシシヘツ」「三里塚の里程標」「開拓功労碑」「篠路屯田公有地」「山鼻屯田公有地」「清田区地形復元図」の8つを予定しています。出来上がり次第、郷土館内に掲示します。

 これらの清田の歴史は、郷土館ホームページにも随時、掲載していくほか、冊子にもしていく予定です。

 小学校や児童会館、町内会等への歴史出前講座も検討しています。新型コロナウイルスの感染が収束したら、制作したDVDなどを持って小学校等に出かけて、企画部スタッフが出前授業を行うことを計画しています。

寄贈された町内会記念誌の一部

 郷土館では、清田区内の町内会などに周年記念誌の寄贈をお願いしています。これまでに各町内会から「20周年記念誌」「40周年記念誌」など様々寄贈されています。これらの記念誌には、地域の歴史が記載されていることが多く、貴重な歴史資料です。清田区の歴史に関する書物等の寄贈もあります。

 こうした文献資料の充実も図っていきます。

 これら様々な事業を通して、清田区の先人の苦労をしのび、功績を称えていく郷土館にしていきたい思います。また、子供たちの地域への愛郷心を育んでいきたいと考えます。