あしりべつ郷土館は12月12日(木)、歌声ボランティア「ふれあいサポート」と協力して「郷土の歴史と懐かしの歌」を館内で開催しました。

 この催しは、郷土の歴史や昔のことに触れ、昔の道具類が並ぶレトロ感あふれる郷土館内で懐かしい唱歌や昭和歌謡をみんなで歌おうというお楽しみ会です。令和6年度、偶数月に1回のペースで開催してきました。

 この日は、20人ほどの市民、地域住民が集まりました。この日の郷土史のテーマは、「里塚小唄」。

園部真人さん

 「里塚小唄」は昭和25年(1950年)、三里塚青年団の文化祭で一等当選した歌です。当時、青年団員だった北村順作さんが作詞、三里塚小学校長だった校長の高橋親先生が作曲した作品です。

 長らく地域で忘れられていましたが、2004年、地元の人たちの手で50年ぶりに蘇りました。開拓農村だった里塚の原風景が歌われています。

三里塚神社境内に建つ「里塚小唄」歌碑

 この日の催しでは、札幌市視聴覚センター制作の「里塚小唄物語」という動画が上映されました。この動画は実際には、歌声ボランティア「ふれあいサポート」代表の園部真人さんが、札幌市視聴覚センターから委託されてカメラを回し撮影、編集したものです。

 「里塚小唄」誕生の経緯がコンパクトに大変分かりやすく紹介されている貴重なドキュメンタリー作品で、郷土館のホームページからもご覧になれます

 また、郷土館運営企画委員の了寛紀明さんや川島亨さんが里塚の歴史や「里塚小唄」発掘の経緯などを話しました。

 「里塚小唄」のお話の後は、歌声ボランティア「ふれあいサポート」代表の園部真人さんの軽妙な司会で、いつものように懐かしの唱歌や昭和歌謡曲(「高校三年生」「いつでも夢を」「君恋し」など)をみんなで歌いました。

 園部さんは「紅白歌合戦」や「日本レコード大賞」のクイズやエピソードで会を盛り上げていました。

 「郷土館で懐かしの歌」の次回は新年2月6日(木)10時から、あしりべつ郷土館で開催します。次回は「朗読と懐かしの歌」と題して、朗読家で俳優・声優の石橋玲さんをゲストに迎えて開催します。参加無料で、どなたでも来場できます。