あしりべつ郷土館は8月29日(土)、清田区役所大会議室で行われた清田区青少年育成委員会の新任研修会で、郷土史の出前講座を開催しました。

 新任研修会は15名ほどが参加。青少年育成委員会の役割や子供の虐待防止などの話の後、郷土史家で、あしりべつ郷土館運営委員会の了寛紀明氏が「清田区(あしりべつ)の歴史」について30分ほど、講話を行いました。

 了寛氏は、清田区は昔、「あしりべつ」という地域名だったことや、明治6年(1873年)に札幌本道(今の旧国道36号線)が開拓使により造成され、今の清田小学校の校庭付近に休泊所が開設されたことなど、清田地域の始まりから話しました。

 さらに了寛氏は、明治18年の厚別(あしりべつ)神社の始まりや、明治25年に開削された吉田用水、北野から月寒東にかけて昭和7年~昭和18年まであった東京以北随一のゴルフ場(輪厚にある札幌ゴルフ倶楽部の前身)、明治時代に平岡や有明・真栄にあった屯田兵の広大な公有地や給与地の話などを、スクリーンに昔の絵図や写真、地図を映しながら興味深く紹介しました。

 青少年育成委員の方が、子供たちと接していくうえで貴重な郷土史の知識が得られたことでしょう。

 出前講座は、小中学校や児童会館、町内会、各種団体などに、あしりべつ郷土館が講師を派遣し、私たちの郷土清田区の興味深い歴史についてお話をさせていただく取り組みです。コロナ対策を行ったうえで実施します。ぜひ、お声をかけてください。問合せは、あしりべつ郷土館(TEL 011-885-0869)へ。開館日は水曜日と土曜日で、時間は10時~16時です。入館無料です。お気軽にご来館ください。